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脊髄損傷のリハビリテーション

けい性とは? 損傷部位以下の脊髄活動が亢進した状態

循環器
起立性低血圧  末梢、内臓、筋へ血液貯留
対策      昇圧剤、起立訓練、腹部圧迫帯
自律神経過反射 膀胱緊満、痛み刺激などにより誘発される。血圧上昇、頭痛、発汗、徐脈で、第5胸髄以上で著名に起こる。
温度調節障害、麻痺レベル以上での調節(発汗、血管拡張、収縮)

呼吸器
C345    横隔膜、頚部の筋、腹式呼吸のみ、腹圧の支えなし(肺活量低下)
T1-L1   肋間筋の働き、胸式呼吸が可能
T6-12   腹筋による支えがある。強い呼気が可能となる。
対策      横隔膜訓練、タバコを吸わないこと
〈たんが多く、出にくくなる、循環が悪くなる。肺炎、気管支炎の危険性〉

便秘と失便   腸の蠕動運動の低下
        直腸の反射運動は残ることが多い
        第5胸髄以上で著名に減弱する。
対策      食事内容(植物繊維)、水分摂取、定時排便、運動、下剤

腎臓、膀胱
失禁と排尿困難 反射膀胱、自律膀胱
尿路感染    逆流と停滞
対策      水分摂取、定期排尿(残尿50m1以下)
        向神経藥、神経ブロック、導尿、抗生物質、抗菌剤

褥創      体格、筋肉、脂肪、骨格(けい性麻痺と弛緩性麻痺による違い)
         圧迫と引っ張り (末梢循環障害)
対策      30分毎の除圧とクッションの工夫

拘縮      3週間動かさないと動かなくなる。
骨萎縮    重力や張力を与えないとカルシウムが抜ける。
対策      ストレッチ、受動的関節可動域訓練、立位訓練による体重負荷

知覚異常    シビレ、痛み
          神経障害、拘縮、けい性によるもの
対策      ストレッチ、低周波、温熱治療
リハビリテーションのゴール

障害を持った状態での社会復帰(職場、家庭、施設)
病棟は社会復帰を目指す人にとっての訓練の場
日常生活動作の自立(衣、食、住)
更衣・整容・上と下の口の世話、移動動作(車椅子、トイレ、入浴、シャワー)
初期の医療管理と、合併症の治療と予防

自助具、住居改造、自動車改造などによる、自立と生活のための援助として公的扶助(医療、生活)の利用

障害の部位別のゴール予測
C3      人工呼吸器レベル
C4      頚部以上の動きのみ、ECUの利用
C5      自助具の利用、車椅子の操作、上位の更衣 再建術の可能性(肘を伸ぱす、親指を固定する)
C6     移動動作の自立、時に援助が必要、自助具の使用、自動車の運転、家庭内の用事            が可能となる、上下の更衣動作。
C7     手指の動きが少しできる、車椅子で自立する。
C8,T1   手指と母指の動き
T5
T6      腹筋の動き、体幹バランス
L
S1
S2      自立歩行、排尿排便の問題のみ

リハビリテーションのスケジュール
受傷   1週   2週   1箇月   2箇月      3箇月  4箇月  6箇月  1年  1年半  2年
医療管理 ベッド上安静――     斜面台      頚椎カラー除去    退院      再入院
         ベッド上訓練―     車椅子       排尿の自立               再建術
                                    体幹コルセット除去
                                     立位、歩行訓練
                                  [回復可能性の予測99%]―
                                   家屋改造の開始、車椅子の作製